犬の病気とは・犬種別にかかりやすい病気を発表

愛犬と暮らす中で避けては通れないのが病気です。人間が風邪などの軽い病気から重い病気まで一度はかかるように犬も同じです。しかし、犬は野生で暮らしていたころの名残で本能的に病気の症状を隠す傾向があります。犬は敵に襲われないよう、たとえ自分が弱っていても隠すのです。

犬種別かかりやすい病気

まずは保険金の支払いデータを元に犬がかかりやすい病気をご紹介します。犬種・犬の年齢問わず発症しやすいのが外耳炎。どの犬種、年齢でも上位に外耳炎が入っていました。

特にレトリーバー系、コッカー・スパニエル系などの耳が垂れている犬種やフレンチブルドッグなどの皮膚が弱い犬種、また、トイプードルなど耳道に毛が生えている犬種がかかりやすいですが犬が最もかかりやすい病気のひとつでもあり、どの犬にも可能性があります。炎症が軽度の場合は点耳薬のみですが、重症だと何度も通院や手術が必要になり、合計で232,000円という治療費例もあります。首のあたりを掻いたり、頭をぶんぶん振ったりなどの異変が起こります。薬で治るうちに病院にいきましょう。

1歳未満の子犬だと、下痢・嘔吐が皮膚炎より上位に入っています。子犬は変化に弱く、ストレスを感じたり、ウイルスや寄生虫が原因で下痢を起こすことがあります。重症化すると入院が必要になることもあるので早めに病院へ行きましょう。

短足で人気のダックス

ミニチュア・ダックスフンドは椎間板ヘルニアになりやすいことで有名です。身体的特徴から腰に負担がかかりやすいからです。
重症の場合、外科手術・入院が必要になり、治療費で280,000円かかった例もあります。

ぱっちりお目目で人気

目が丸く大きいシー・ズーやテリア系は、結膜炎、緑内障などの目の病気が上位に入っています。これは長毛種なので目に毛が入って炎症を起こしやすいのが原因です。結膜炎や緑内障は、点眼薬の治療が行われます。点眼薬で改善しない場合は外科手術が必要になります。重症化すると失明する恐れがありますから、早めに病院へ行き治療してあげることが大切です。

室内犬に人気

チワワなどの小型犬は、シニア期で上位に入っている僧帽弁閉鎖不全症という病気になりやすいのです。加齢により心臓内の弁が閉じにくくなり肺に負担がかかる病気です。犬の心疾患では僧帽弁閉鎖不全症が多いいと言われています。

このように犬によって遺伝的にかかりやすい病気があるのです。

愛犬に異変が起こったとしても、「年のせいだ」「うちの子はもともとだから」「食欲はあるから大丈夫」など、飼い主さんが病気の症状を、老化やクセなどと勘違いしてしまうことも多いようです。犬の病気の対策としては犬は遺伝的に特定の病気にかかりやすいので犬種によりなりやすい病気になどをあらかじめ調べておき、なるべく早いうちに検査を受けておくようにすると、早期発見につながります。