犬種によっては一層の注意が必要な腰痛対策!そもそも、ヘルニアとはどんな病気?

「椎間板ヘルニア」はみなさん一度は聞いたことがある方と思います。

人間のなる病気かと思う方が多いかと思いますが、実は犬がなりやすい病気の一つであります。そして、他の生き物より「椎間板ヘルニア」になりやすいのです。

そもそも、ヘルニアとはどんな病気なのか、原因はなんなのか、なりやすい犬種等はあるのか、なってしまったらどのような治療をするのかなどを御伝えします。

椎間板ヘルニアは犬にも起こりうる病気です

「ヘルニア」という言葉を聞いたことがあっても、ヘルニアとは何か?という問いに答えられる方はそう多くはないかと思います。

ヘルニアとは、臓器の一部か全てがズレてしまっている状態です。またヘルニアには、先天性のものと後天性のものがあります。そして「椎間板ヘルニア」は椎間板が逸脱し、脊椎の上にある脊髄を圧迫することで起こる病気です。

頚部、胸部、腰部で発症し痛みや麻痺といった神経症状が1~5のグレードで生じます。グレード5になると回復率が低くなりますので、いかに早く気付き治療を始められるかが大事になります。

では、なにが原因になるのでしょうか。リラックス状態から急に走り出すこと、老化、遺伝のもの、激しい運動、高いところからジャンプするなどがあります。

神経が圧迫される痛みによって、抱っこをしたり背中などを触ると痛がる、足を引きずる、散歩を嫌がる、動きたがらないなどの症状が現れます。このような症状がでたら速やかに病院を連れて行きましょう。ヘルニアの治療は早ければ早いほど良いです。

 

特に注意が必要な犬種達

 

どの犬にもなる可能性がありますが胴長短足な犬種がなりやすくて、ダックスフントやビーグル、コーギー、コッカースパニエル、シーズーなどの人気犬種の犬たちがいます。

症状が軽くグレードが低い場合はステロイドなどの服薬やギプス固定と、狭いケージに6週間ほど隔離するケージレスト(運動制限)などの内科的方法で回復をはかります。症状によっては外科手術で根本治療をする椎間板ヘルニアの発生部位を脊椎の一部を削って脊髄を露出し、脊髄を圧迫している椎間板を取り除く外科的方法を行います。

術後、神経や筋肉の回復のためにリハビリを行います。

 

このようになる前に、予防として子犬の時から、筋肉が大事になるので適度の運動、バランスのいい食事、太りすぎないことが大事です。また、ジャンプや二本足で立つなどの姿勢や縦抱き抱っこなどは負担がかかりますので気を付けましょう。

麻痺が出たり生活に支障が出る恐れがる恐ろしい病気です。痛みも感じることがあるので異変があった場合はすぐに病院へ行きましょう。